まとまった長期休暇より、分散した3連休を複数取る方を望む人の方が多いことが、就職情報会社「マイナビ」(東京)の調査で明らかになった。連休が長いとやる気が落ち、仕事への復帰が大変だと感じる人が4割近くいて、ゴールデンウィーク(GW)前後に多い「五月病」の一因となっている。五月病が原因で転職を検討した人は4割、実際に転職した人が2割いた。長期休暇の在り方を企業が再考する機会となるかもしれない。 【調査結果】「長期休暇」と「3連休の分散型」、望ましいのは? ■2割近くが五月病に…仕事が憂うつ 調査はGW休暇と五月病に関するもの。3月2日~6日にかけて全国の従業員が3人以上いる企業の20~59歳の正社員を対象に行い、約2万2千人が回答した。 回答者のうち、五月病になったことがある人は18.5%。理由について、「連休が充実していて仕事に行くのが憂うつになった」「入社したてで業務に慣れないまま長期休暇に入ったから」などの声が上がった。 ■3連休の分散型「望ましい」43% 年間休日数の在り方に関する質問では、3連休が複数あるなど分散して休みがある方が望ましいと答えた人は43%。長期休暇などまとまった休みがある方が望ましいとする32.1%を、約10ポイント上回った。 さらに、回答者の37.1%が、連休が長いと仕事復帰が大変でモチベーション(やる気)が下がると感じており、連休が長い方が仕事のモチベーションが上がると感じるという回答の33.0%を上回った。 また、五月病が転職のきっかけとなっていることも鮮明になった。五月病経験者の39.9%が「五月病が原因で転職を検討したことがある」と回答。実際に「五月病が原因で転職をしたことがある」人は20.9%いた。 マイナビの担当者は、企業が五月病による転職を防ぐには「休暇の長さや取得の仕方について、個人が状況に応じて選択しやすい仕組みを整えることが重要」だと指摘する。 ■「連休中は学校や仕事のことを考えないで、自身のケアを」おりたメンタルクリニック院長 そもそも五月病を防ぐにはどうすればよいのかー。心療内科「おりたメンタルクリニック(東京中央区)」にはこの時期、「朝、気分が落ち込んでしまって学校に行けない」「通勤・通学がつらい」「休み明けの仕事が不安で寝られない」といった相談がよく寄せられる。
院長の織田宗太郎さんによると、近年は入社や進学などの環境変化をきっかけに4月の段階で強いストレス反応が出る人も少なくない。GWの間に十分に心身を回復できないまま無理をして日常生活に戻り、不調を抱えたまま受診や相談を先延ばしにすることで、疲労や抑うつ状態が長引くケースもある。加えて、6月は祝日がなく、梅雨による気圧や日照時間の変化も重なり、心身の不調が続きやすい時期だという。
織田さんは、五月病の予防には「無理をし過ぎず、時には自分にとって負荷となるものから距離を取ることが大切だ」と話す。連休中は「学校や仕事のことを考えず、自身のケアに努めること」を勧めている。
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