なぜ原油高なのに日経平均は6万円に到達したのか #エキスパートトピ(藤代宏一) - エキスパート - Yahoo!ニュース

4月23日に日経平均株価は一時6万円の大台に到達しました。原油高が日本経済を圧迫するのを横目に進む株高に違和感を覚える方も多いと思います。実のところ3月以降も日本企業の業績見通しは上向いており、この点に鑑みると株高に違和感はありません。業績見通しが上向くのは、世界的な半導体需要の高まりです。日本は半導体を直接手掛ける企業が少ない一方、半導体製造装置や部材(電子部品、化学品)において高シェアを有する企業が多数あるほか、データセンターで用いられる電線(非鉄金属)などで高い競争力を誇っています。
ココがポイント
23日午前の東京株式市場で、日経平均株価(225種)が続伸し、取引時間中として史上初めて節目となる6万円の大台を突破した出典:毎日新聞 2026/4/23(木)
想定外の株高とその先にあるFRBの利下げ出典:第一ライフ資産運用経済研究所 2026/4/23(木)
エキスパートの補足・見解
端的にいえば、AI関連需要は原油高とほぼ無縁です。AI半導体の需要発生源である米国は原油高に対する耐性が強いこともあって原油高が打撃となりにくく、それゆえに半導体関連銘柄を中心に業績見通しが上向いています。日経平均株価の算出対象となっている企業は、「半導体関連銘柄」が多く含まれており、株価指数はいわば半導体の塊です。株価が「日本の景気を反映していない」、「実感なき株高」と言われますが、AI半導体の隆盛は一般消費者の生活と必ずしも関係が深いものではありませんから、そうした肌感覚と株価がズレるのは当たり前と言えば当たり前です。最近の株高は、原油高のリスクが後退していることに加え、こうした半導体需要の裏付けを伴っています。
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