
アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」が一部の劇場を除いて9日に終映を迎え、国内興収が402億円だったことが発表されました。2020年に公開された「無限列車編」の407億円には届かなかったものの、2作続いての“大台”突破を成し遂げたわけで、「無限城編」三部作の第2弾(次回作、公開時期未定)につながる結果でした。
2025年7月の公開前には、懐疑的な声もあったわけですが、なぜここまでの結果を出せたのでしょうか。参考になる記事を紹介しながら、改めて振り返ってみます。
ココがポイント
鬼滅の刃公式@kimetsu_off 2026年4月10日午後0時0分の投稿
4日間で興行収入73億円(略)この熱狂は配給・興行の関係者にとっても「想定外」であった可能性が、データからうかがえる。出典:ITmedia NEWS 2025/9/14(日)
無限城の城内は、原作よりもかなり空間が(略)無限城の作画の精緻さ、迫力あるエフェクトの数々は、「無限列車編」を超えた部分出典:AERA DIGITAL(アエラデジタル) 2026/4/5(日)
息子(小4)が、いきなり2時間半を超える映画を、しかも23時の直前まで目をこすりながら鑑賞し、涙を流すまで内容を理解出典:河村鳴紘 2025/7/21(月)
エキスパートの補足・見解
新型コロナの巣ごもり時に老若男女の注目を集め、広い層にリーチした強みを最大限に生かしました。特に「無限列車編」のブレーク時、普段はアニメを取り上げない情報番組ですら、「鬼滅」現象を扱いました。今回の「無限城編」の公開前にも、テレビ放送やネット配信だけでなく、ショート動画なども含めて露出を高める作戦が結実しました。ファンの「分母」の多さは、SNSの強い時代には特にプラスです。
またアニメの質の高さに加え、「鬼のボスを倒す」「妹を人間に戻す」という、誰にも理解しやすい物語でした。そのベースを踏まえ、敵味方を問わずキャラクターの過去・心理状態が重層的に描かれました。いろいろな視点があるため共感されやすく、猗窩座との再戦、最終局面への盛り上がりという点も有利に働いたといえそうです。
ネット社会の現代は、エンタメのコンテンツ充実・多様化もあり、世代を超えたブームが形成しづらい一面があります。しかし、それは不可能ではなく、超える作品を作り出せば、圧倒的になることも示しました。
懐疑論も、層の圧倒的な厚みと切れない露出戦略で、国内興収400億円突破の“再現”に成功し、映画の歴史に再び名前を刻んだといえるでしょう。
Hao112 ニュース