
サイゼリヤが2026年5月、生ハムを使った2品目の販売を休止しました。2025年11月にスペインで「アフリカ豚熱(ASF)」が確認され、農林水産省がスペイン産豚肉などの輸入停止措置を講じたことが原因です。
同社は2022年にもイタリア産ASF発生による輸入停止で同様の事態を経験しており、そのときの「代替品」として頼ったスペイン産まで今度は止まってしまいました。この「生ハムショック第2波」は、飲食店経営にどれほどの打撃を与えるのでしょうか。そして私たちの食生活はどうなっていくのでしょうか。
ココがポイント
サイゼリヤ 生ハム使用のメニューを販売休止 アフリカ豚熱によるスペイン産豚肉の輸入停止の影響 販売再開は未定出典:FNNプライムオンライン(フジテレビ系) 2026/5/8(金)
イタリア産の生ハムが買えない?! 静かに広がる“アフリカ豚熱”クライシス出典:RKB毎日放送ニュース 2024/3/14(木)
スペイン産生ハムも輸入停止へ。飲食店が今検討すべき「ハモン・セラーノ」の代替案出典:飲食店ドットコム ジャーナル 2025/12/16(火)
禁輸で生ハム「入手困難」に…? 脚光を浴びる国産生ハム、「美味しくない」という誤解出典:現代ビジネス 2026/3/28(土)
エキスパートの補足・見解
アフリカ豚熱は、発熱や出血性病変を特徴とする豚やイノシシの悪性伝染病で、有効なワクチンや治療法がなく、感染した豚は高い確率で死亡する病気です。人間には感染しませんが畜産業への影響は甚大です。ウイルスは冷凍状態や非加熱加工の生ハムの中でも長期間生存するため、各国は輸入停止という強硬措置を取らざるを得ません。
日本においてはイタリアが2022年に輸入停止となり、現在も輸入全面再開の見通しは立っていません。そのとき「代替品」として飲食業界が飛びついたのがスペイン産の生ハムでしたが、頼りのスペイン産生ハムも輸入停止となり、飲食業界はさらなる代替品探しに躍起になっています。
サイゼリヤは当面のあいだ販売休止の措置をとりましたが、食品メーカーや外食チェーンは、さらなる代替としてデンマークやカナダなど別の産地への切り替えを進めるでしょう。しかし供給量や価格面で課題が残ります。
そこで注目されているのが国産生ハムです。近年は国内でも本格的な生ハム作りが広がり、品質が急上昇しています。価格も輸入品に比べて比較的安定しており、輸送コストが急騰している中で、国内の生産者に目が向くことは悪いことではありません。
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