
コント中に入るワイプやテロップ、ナレーションに対して苦言が相次いだ5月4日放送の特番『今夜復活!! 8時だョ! 全員集合』(TBS系)。
昨今のドリフ特番では、VTRを見るゲストタレントの笑い声や表情のカットインが定番化。さらにコント中の台詞をテロップで出すのも当たり前に。そうした演出に視聴者が「見づらい」と声を上げるまでが“セット”となっている。
毎回、コント内容以外の面で不評を買うにもかかわらず、なぜドリフ特番は放送され続けるのか? ドリフのコントが「名作だから」では括れない事情があると推察できる。
ココがポイント
飯尾和樹(57)、永尾柚乃(9)、お笑いコンビ・なすなかにし、本田望結(21)とともにザ・ドリフターズのコントを楽しむ出典:女性自身 2026/5/5(火)
番組では、社会現象となったヒットギャグや人気コーナーに加え(中略)地上波では放送されていない“超貴重コント”も放送出典:ORICON NEWS 2026/4/27(月)
コントに入るワイプやテロップ、ナレーションについて「コントに集中できない」という声も多々見受けられます出典:中西正男 2026/5/6(水)
エキスパートの補足・見解
近年のドリフ特番のスタイルは、今回のような傑作選と、現在活躍中の芸人らがコントを再現するパターンが多い。
ちなみに主な特番の世帯視聴率は、能登半島地震の影響で放送日が変更された2024年1月『ドリフに大挑戦スペシャル』(フジテレビ系)は5.2パーセントだったが、同年9月『今夜復活!8時だョ!全員集合不適切だけど笑っちゃう!ドリフ伝説コントBEST20』(TBS系)は10.8パーセント、2021年3月『春だ!ドリフだ!みんなあつまれ全員集合!』(フジテレビ系)も10.2パーセントを記録。つまり演出面が不評でも健闘以上の数字が見込める。
番組制作側の視点に立てば、新たなオリジナルコント特番は視聴率などの面で“賭け”に近い。一方でドリフ特番は視聴率が想定でき、ターゲット層と実績を強みにスポンサーへ訴求できる。
制作面でも、オリジナルコントは多額の予算が必要だが、ゲストが過去映像を見る形ならコストを抑えられる。また新規番組は出演者や内容の説明が必要になるが、ドリフは不要。
こうした要素が重なりドリフ特番が組まれ続けていると考えられる。毎回演出面の批判がありながらも、数字とコンテンツ力の強さが説得力を与えているのだろう。
Hao112 ニュース