普段は立ち入りが禁じられているエリアを案内してもらうツアーが人気です。リピーターや外国人観光客を引き付けるポイントはどこにあるのでしょうか? 格納庫などを見学できる全日空のツアーと、国立競技場を巡ることができるツアーに密着しました。 【動画を見る】「立ち入り禁止」の先には何が…? 人気のツアーに密着
■惹きつける迫力の航空機が間近に
全日空が無料で開催している人気のツアー「ANA Blue Hangar Tour」。普段は立ち入ることのできない整備の現場を間近で見学できます。週5日開催(日・月・祝日を除く)され、インターネットでの予約開始直後には定員になる人気ぶりです。 「ゆっくりと進んでいきます」と案内され、参加者は羽田空港敷地内の建物を通ります。そして扉を開け、普段は入れない立ち入り禁止の飛行機の格納庫へ。「すごいね~」という声が上がりました。 格納できるのは最大7機、広さは東京ドームのグラウンドの1.8倍です。1機につき、長い時には3か月かけてここで整備を行っています。 「ANAと書かれている翼が垂直尾翼といいます。飛行機が直進するのに必要です」とアナウンスがありました。 あるツアー参加者は「いいですね、大きくて。キレイですよね」と話しました。 1回の参加者は約60人。参加者の中には「3回目です。毎回止まっている飛行機が違うんですよ」と言う人も。来るたびに違う飛行機に出会えるのも、ファンにとっては魅力の1つだといいます。
■イルカのマークが描かれたレア機も
ここでしか見られない、かなりレアな機体もありました。「日本ではこの1機しか残されていません。この格納庫に来ないと見ることができない、とても珍しい飛行機でございます」と説明がありました。 それが、イルカのマークが描かれた通称“スーパードルフィン”。2018年に現役を終え、今では整備士の訓練用として使われているため、ここでしか見ることができません。
■エンジン中心部の渦巻きは?
さらにツアーでは、機体を近くで見られるからこそ気づけることもあります。 「エンジンが回っている時に目でも判断できるようにと、真ん中には白い渦巻きが描かれております」。1秒で50回転するという、エンジンの羽根。速すぎるあまり、羽根の動きは見えないといいます。 そこで中心の渦巻きを見れば、ひと目でエンジンが回っているのか分かるようになっています。ツアーの参加者は「また飛行機に乗るときに、違った印象で乗ることができる」と満足げでした。
■デザインで知られ…訪日客にも人気
多くのスポーツイベントなどが行われる国立競技場でも、立ち入り禁止エリアを巡る「MUFGスタジアムツアー」(開催は不定期、インターネット予約、大人2500円/高校生以下1500円)があります。 主に平日に行われるこのツアー。参加者の中には、外国人観光客の姿もありました。「(普段住んでいるのは)アメリカです。建物自体が美しいので、とてもワクワクしています」 国産の木材と鉄骨を組み合わせた大きな屋根など、その特徴的なデザインで海外でも知られる国立競技場。ツアーは外国人観光客にも人気なんだそう。観覧席からの景観を満喫した後、いよいよ立ち入り禁止のエリアへ。
■テラスにある“最高の席”も体験
「私たち従業員やスタッフが通るところになります」とアナウンスされ、スタッフや関係者だけが歩ける通路を通ります。「いよいよです。貴賓室に入っていきます。国立競技場で最上位の部屋になります」 3階にある貴賓室。 東京オリンピックの開会式では、実際に天皇陛下が訪れています。柱には奈良の吉野杉、壁には越前の一枚和紙を使用しています。 テラスには競技場を望む“最高の席”があり、このツアーではそんな席にも座れ、同じ景色を目にすることができます。「すごくふかふかでした」「ワクワクしちゃう」
■お待ちかねのトラックで選手気分
関係者などが利用するVIPラウンジを通り、向かうのは地下2階にある広々としたエリアです。「サッカーやラグビーの選手が試合の準備や着替えをするところになります」。日本代表選手が実際の試合で使うロッカールームも見学します。 そして、参加者が最も楽しみにしていた場所が陸上トラックです。「では皆さん、お待たせしました。ここからは皆さん選手です」と声がかかりました。 選手の目線を体験しながら、競技が行われるフィールドへ。「おぉ~」と歓声が上がりました。ツアーでの限られたエリアなら実際にトラックを走ることもできます。 「素晴らしい弾力性のあるトラックになります。十分気をつけて感触を楽しんでください」。早速走ってみた参加者の1人は「最高だね。思い残すことはない。やっぱ走りやすいですよ」と言いました。 ツアーに参加した海外からの観光客は「本当にここは美しくて、日本の素晴らしさを象徴する場所でした」という感想が聞かれました。立ち入り禁止の先の人気ツアーには、日本の魅力が詰まっていました。 (2026年3月16日『news every.』より)
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