【マイアミ(米フロリダ州)13日(日本時間14日)】ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2連覇を目指す日本代表「侍ジャパン」は、現地14日午後9時(同15日午前10時)から行われる準々決勝でベネズエラと対戦する。アドバイザーとして再合流したダルビッシュ有投手(39)=パドレス=がこの一戦に向け『直前対策講座』を実施したことが判明。自ら持参したデータを中心に相手の特徴、対策、心構えを伝授した。チームはこの日、試合会場となるローンデポ・パークで約1時間半、非公開で打撃練習などを行った。 【写真】大谷翔平、WBC電撃登板の〝唯一条件〟明かす 〝生きた教材〟がアドバンテージとなる。関係者によると、中南米の強豪ベネズエラとの準々決勝を前に、アドバイザーとして再合流したダルビッシュが相手打者のデータを持参。捕手中心のミーティングで2時間以上、『直前対策講座』を実施したもようだ。 メジャー15年目を迎えるベテラン右腕はベネズエラ打線の中心、アクーニャ(ブレーブス)に対し、通算7打数無安打4三振。1次リーグで14打数7安打(打率・500)、2本塁打、9打点と最も勢いのあるアラエス(ジャイアンツ)は昨季まで2年間、パドレスで同僚だった。主将のペレス(ロイヤルズ)にも12打数2安打3三振と好相性で攻略の術を熟知している。 現役選手で右肘手術のリハビリ過程にありながら、2月の宮崎合宿には全日程に帯同。井端監督は「ダルビッシュ選手が経験したことを惜しみなく選手に伝えてくれた。これを本番に生かすのが彼への感謝。勝って、アメリカに行って合流してほしいなと思う」と感謝の気持ちを述べていた。 ダルビッシュは1次リーグ開幕前に生活拠点を置く米国に一端戻ったが、侍ジャパンが4戦全勝で決勝トーナメント進出を決めたことで、マイアミで再合流が実現。準々決勝の相手がベネズエラに決まると、早速、自身が持つ経験値をバッテリー陣に伝えた。 4強入りが懸かる大一番はエースの山本(ドジャース)が先発で、菊池(エンゼルス)も救援スタンバイ。中盤以降はベネズエラと対戦経験のないNPB組が登板する可能性が高いだけに、データだけでなく臨場感のある経験、知識は侍投手陣にとって大きなアドバンテージとなる。 宮崎合宿では投球間隔制限「ピッチクロック」、サイン伝達機器「ピッチコム」への適応を助け、実際に対戦するチームの打者をイメージしたブルペン投球を提案。高橋宏(中日)は「宮崎で過ごした時間というのは全員がプラスになった。みんなダルビッシュさんと(一緒に)戦っているつもりでやっている」と感謝。1次リーグではダルビッシュが背負うはずだった背番号「11」のユニホームをベンチに掲げた。31人目の侍戦士。思いを託された14人の投手陣で結果に結び付ける。
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