ルネサスが6年ぶり赤字決算 協業先が経営破綻、自動車向けも販売減(朝日新聞)
半導体大手ルネサスエレクトロニクスが5日発表した2025年12月期決算(国際会計基準)は、純損益が517億円の赤字(前年は2190億円の黒字)だった。純損失は19年以来6年ぶり。自動車向けの販売が減ったことに加え、協業していた米企業の経営破綻(はたん)による損失計上が大きく響いた。 【写真】万策尽きかけ…10年で価値10倍 ルネサス、リストラ連鎖から再生 売上高は前年比2.0%減の1兆3212億円、営業利益は同9.8%減の2011億円だった。分野別では、自動車市場の落ち込みによる販売減で自動車向けの売上高が同8.9%減だった。一方、インフラ事業の需要が増えたことによって、産業機器向けは同5.4%増だった。柴田英利社長は5日の決算説明会で「自動車向けは上がり下がりがあるが、産業向けは、データセンターやAI(人工知能)向けを中心に力強い伸びが見込める」と話した。 ルネサスは次世代パワー半導体の量産に向けて、米半導体会社ウルフスピードと協業していたが、供給先となる電気自動車(EV)市場の低迷や中国メーカーの台頭などによって、ウルフ社の業績が悪化。同社が昨年6月に経営破綻したことを受け、ルネサスは2366億円の損失を計上した。パワー半導体をめぐってルネサスは、約900億円の投資を行った甲府工場(山梨県甲斐市)で25年に量産を始めるとしていたが、現在も量産には至っていない。市況の悪化を受け、業界では再編の機運があるが、柴田社長は「再編に積極的に関わることは今のところはフィットしないが、展開に応じて是々非々で考えたい」とした。
朝日新聞社
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