プロサッカー選手の長友佑都さんとの間の4人のお子さんたちは全員男の子の平愛梨さん。元気いっぱいのお子さんたちの日々は? 遠征が多い夫とのコミュニケーションはどうしている?目まぐるしい毎日についてや家族のお話を聞きました。子育て情報誌「AERA with Kids 2026年春号」(朝日新聞出版)から、お届けします。※後編<平愛梨が振り返る、子ども4人・4カ国の出産体験 「最も手厚い」と感じた国とは?>に続く 【写真】4人のママ平愛梨さんのアザーカットはこちら(全4枚) ■「つらい」も「楽しい」もありのままの感情を 4人の子どもたちをそれぞれ異なる国で出産しました。慣れない環境のなか、不安になったり、メンタルが崩れそうになったりしたときは、夫にありのままの感情を伝えるようにしていました。夫はたとえ離れていても、私の状況を把握しようと頻繁にテレビ電話をかけてくれていたので、つらいときは「つらい」と素直に気持ちを吐き出すようにしていましたね。 それはいまも変わりません。夫は遠征中であっても朝起きると「おはよう、眠れた?」「子どもたちの様子はどう?」とメッセージをくれるので、私も「もう、朝から大変でした!」と素直な気持ちを感じたままに伝えています。「いま、どう感じているか」を思いきり伝え、感情を持ち越さないことが大事だな、と思っています。素直に話すことで、モヤモヤした気持ちが消え、次の日にはスッキリしていることも多いです。 1人、2人と子どもが増えていくにつれ、肩の力が抜けていくような感覚は妊娠中からありました。1人目のときは口にする食べ物にも細かく気を配っていましたが、いまは「この子たちの命さえ守れば大丈夫」という気持ちにさえなっています。 ■常に意識を向けながらも自立していけるように 実際、私一人で4人を連れて出かけるだけで、「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけていただくなど、「大変そうだな」という視線を向けられることも多くて(笑)。子どもたちには「ただでさえ心配されてしまうのだから、大変な目には遭わさないでね」と、説明してから出かけるようにしています。突然車が来て連れ去られることもある、だからママから離れたらダメだよ、と具体的に想像できるように、多少大げさに説明するようにはしていますね。
ただ、そうしたことを口にしすぎるあまり、一人で何もできない子どもになっているのではないか、と夫は感じていたようです。4人の子どもたちのうち3人はサッカーを習っているのですが、例えば10代前半でサッカー留学をしに海外に行きたい、と思うようになっても行動に移せない子になってしまうのではないか、と。そうした意見を聞き、私も適度な距離感で接したほうがいいのではないか、と考えるようになりました。 夫のほうが、より子育てに熱心かもしれないですね。それに子どもたちの変化にもよく気づきます。子どもと一緒にお風呂に入り、サッカーについて真剣にアドバイスをしていることもあるようですし、子どもが学校で友達と小さな衝突をしたときも、私から家での様子を聞いただけですぐに察し、息子と電話で話してくれました。 ■「ママもすごいよ。でもパパだってすごい!」 子どもたちは子どもたちで、夫には何でも素直に話しているようです。そうしたやり取りを見ると、「この人は家族の中の監督なのかな?」なんて思うことも(笑)。 子どもたちは「パパはサッカーをしていてすごい」という気持ちは常に持っているようです。私が出演しているテレビ番組を見ても、「ママもすごい、でもパパだってすごいよ!」と返してくるほど。でも、今回「映画ドラえもん」に声優として参加することが決まったと伝えた際は「ママ、すごい!」と大興奮でした。ドラえもんのお弁当箱や下敷きなどを持っていたこともあり、私の評価が一気に上がったようです。 ■マイナスに捉えなくなったら、イライラすることも少なくなりました あわただしい日々を送っていますが、毎朝子どもたちを送り、仕事に出かけるまでの時間で掃除を終え、自分のために朝ご飯を作り、残りの時間で好きなことをして過ごすのが唯一の息抜きの時間です。仕事から戻ると常に誰かが踊ったり歌ったりしているので、一瞬たりとも静かな時間はありません。でもあるときから「ここまで騒がしくできるなんて、彼らは天才だ!」と思うようにしました。発想を転換し、マイナスに捉えなくなったら、イライラすることも少なくなった気がします。あまりにも騒がしいときは、子どもたちに「もう、とっとと大きくなってください!」と明るくお願いするようにしています。
■何げない行動を見て自ら動く姿に感動! 子どもたちなりに私のことをよく見ているな、と感じることもあります。私が少しでも弱い姿を見せると、「ママ、大丈夫?」と声を掛けてくれますし、1人で洗面所にこもっているので不思議に思いのぞきに行くと、床に落ちた髪の毛を拾い集めてくれていることもありました。驚きのあまり「え、なんで?」と聞くと、「ママがいつもやっているよね」と。自ら進んでやってくれたことに感動していると、その様子を見ていた3人も洗い物を始めるなど、できることをやろうとしてくれます。 そんな姿を目にすると、純粋にうれしくて、気づくと子どもたちを思いきり抱きしめています。目に涙があふれそうになるのが自分でもわかるほど、「ありがとうね」という気持ちに包まれるんです。 (構成・文:古谷ゆう子) ○平 愛梨/1984年生まれ。兵庫県出身。99年に芸能界デビュー。2008年、映画「20世紀少年」シリーズでカンナ役に抜擢。第33回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後、俳優だけではなく、バラエティー番組にも多数出演。17年にプロサッカー選手の長友佑都選手と結婚。現在は4人の男の子のママとして、活躍の幅を広げている。
古谷ゆう子
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