3月5日に開幕するWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)まであと1か月。全30人の代表メンバーも出そろい、14日からは宮崎で事前合宿が行われる。さらにソフトバンク(22日と23日)や中日(27日と28日)との強化試合も行われ、本戦に向けて始動する。 本番を前に侍ジャパンの井端弘和監督(50)が大谷翔平(31、ドジャース)のメンバー入りの裏側や、やり取りを明かした。さらにTBSの野球解説者・槙原寛己さんがスタメンを予想。井端監督も予想に対し「いくつかの案の中に近いものはありますね」とスタメンについて言及するなど、語り合った。 【日程】侍ジャパンが連覇を狙うWBC、3月5日に開幕 ! 日本の初戦は6日、東京ドームでの台湾戦 槙原寛己さん:(侍ジャパンの監督に就任してから)ここまでの3年、長かったですか。 井端弘和監督:今を振り返れば長かったなと思いますけど、終わるまでもう2か月切っているんだなと思うと早いなというか。 槙原さん:その間にいろんな選手たちにアプローチをしながら組閣したと思うんですけど、今回選んだメンバーの中で、何を一番重要視しましたか。 井端監督:まずメジャーリーガーが来られる大会なので、やっぱりそこの動向がどうなるのかというところで、結構早めにオファーはしてたんですけど。手続き上とか色々あって、ここまで遅くなるとは思ってなかったです(笑) ■井端監督、大谷からの直電に「ああああああああって」 槙原さん:特に大谷(翔平)選手が早めに出場を表明してくれたのはどうでした? 井端監督:初めて会ったのが、春キャンプの時で、そこでオファーはしました。レギュラーシーズンを戦う前にWBCの話をして良かったのかなと思いながらも、「もう一切シーズン中はそちらに集中してもらって、僕もそういう話はしないですし、お会いしないんで頑張ってください、終わってからまた」って言ってたら、終わった瞬間に「WBC出ますんで、よろしくお願いします」って電話をいただいて。 槙原さん:(ワールドシリーズ)連覇を決めて?
井端監督:ボールも変わりますし、春先強いピッチャーもいれば弱いピッチャーと言うか、どんどん尻上がりに、というピッチャーもいるので。その辺はしっかりと調整だったり、ブルペン、実戦形式を見て判断しないと、そこら辺に落とし穴があるのかなとは思っています。 ■大谷から井端監督へ「特別扱いしないでください」 槙原さん:今、理想のスタメンはもう持っていますよね? 井端監督:何パターンか持ちながら、どれがいいのかというところには至ってるんですけど。自分が出た時(2013年大会)、自分はレギュラーではなかったんですけど、最終的にはずっと試合に出ていたので、そういうことも踏まえると、ない訳ではないと思うんでね。 槙原さん:守備もやっぱり大事だってことですかね。 井端監督:守備も上手いと、無駄な点数を与えない。ファインプレーしろと言ってるわけじゃないんで、打ち取ったというか、捕れる範囲をきっちりアウトにしてくれればいいなと思ってます。 槙原さん:私のスタメンを用意しましたので、井端監督と見ていきたいと思います。大谷選手を何番で使うかが一番の問題だったんですけど、1番を打ちたいという電話は入ってないですよね? 【槙原さんの予想スタメン】 1.(左)近藤健介(ソフトバンク) 2.(二)牧秀悟(DeNA) 3.(DH)大谷翔平(ドジャース) 4.(右)鈴木誠也(カブス) 5.(三)村上宗隆(ホワイトソックス) 6.(一)岡本和真(ブルージェイズ) 7.(遊)小園海斗(広島) 8.(捕)若月健矢(バッファローズ) 9.(中)周東佑京(ソフトバンク) 先発:山本由伸(ドジャース) 第二先発:菅野智之(FA) 抑え:伊藤大海(日本ハム)、大勢(巨人)、平良海馬(西武) 井端監督:そうですね、大谷選手との電話の時に、「出場する時に特別扱いしないでください」というのが先に来たので。他の選手と変わらない扱いをというところでは、言う必要もないのかなと思ってしまったので、ある程度どこかのタイミングで何番というのは本人にも聞かないといけないとは思うんですけどね。今の段階では、上位でしか考えてないですね。
槙原さん:どうですかね、野手は。 井端監督:いくつかの案の中に近いものはありますね。一番迷ったのは、大谷選手の次のバッターですよね。誰にするかっていうのが、一番肝心なのかなっていうところでは、メジャーで実績のある鈴木選手というところは・・・ 槙原さん:ピッチャー側からすると、並ぶと嫌ですよね。 井端監督:なので、そこは繋げた方がいいんじゃないかっていう案はありますよね。 槙原さん:あとは当然、強化試合も含めてキャンプを見て。 井端監督:一番は村上選手と岡本選手がメジャーに行って、どこのポジションになるかっていうのが。できれば自チームでのポジションをっていうイメージはあるんですけど、そこがどこなのかなっていうところは持ちながら。 槙原さん:でもやっぱり向こうに移籍する二人が、ちゃんと手を挙げてくれたというところも嬉しい話ですね。 井端監督:そうですね、日本にいる時から「是非出たいです」というのは言ってくれてたんで、そのままの流れで、ブルージェイズとホワイトソックスには伝えてたのかなとは思っています。 ■山本由伸の第1戦先発に「十分あり得ます」 槙原さん:山本由伸が先発、第1戦も十分あるかなと思ってるんですけど・・・ 井端監督:十分あり得ますよ。初戦ってすごく大事ですし、自分が出た時も初戦で結構苦しみましたし。 槙原さん:第1戦はプレミア12で落としてる台湾ですから。そこを取れば、アメリカにすごく近づくと思うんで、山本由伸が開幕投手はありそうですね。第二先発は、僕は男気を感じて、あえて菅野投手。まだチームが決まってないのに出てくれるということで、ここで推しておきました。 井端監督:昨年の秋、強化試合で呼んだ時に、メジャー球含めて、ピッチクロック、ピッチコムの対応にみんな苦労していて。そういうのを踏まえたらメジャーで経験している菅野投手は、やっぱり他の人とは全然違うのかなと思います。 槙原さん:それで極めつけは、抑え・伊藤大海。マウンド度胸が一番あると思うんですよね。
井端監督:決めて、すぐかかってきて。「終わったら次はWBCだ」っていう気持ちで連絡くれたのかなとは思いますので、次の大会もね、WBCに全勢力を傾けてくれるんじゃないかなと思って期待はしていますね。 槙原さん:震えたんじゃないですか。一番の肝じゃないですか。 井端監督:普段6時ぐらいには起きているんですけど、連絡いただいたのが8時ぐらいだったんですよ。もう結構目が覚めていたんですけど、(スマホを持つ手が震える動きをしながら)「あああああああ」って。 槙原さん:彼が出る出ないで注目度も全部変わってきますもんね。 井端監督:当然出てほしいっていうのは、全国民が思ってますし、日本のチームとしても軸になってもらえる選手だと思っていたので、そこが決まってまず第1段階というか、ひと安心はしました。 槙原さん:こういう段階でまだちょっと早いと思いますけど、ピッチャーでの起用はどうなんですか? 井端監督:連絡した時には少しその辺もお話をしましたけど、先ほども言った通り、スプリングトレーニングで投げてない段階で、投げる投げないっていうところでは何も言えないと思いますので、その辺はキャンプの動向等を。ドジャース側もそれは報告させてもらえるっていうことだったので、本当に何も。今言えるところはそれまでかなとは思っていますね。 槙原さん:例えば、前回大会決勝のアメリカ戦で、1点リードで迎えた最終回に大谷選手は(登板)OKだった。井端監督だったら同じように使いたいですか。 井端監督:当然使いたいですよね。あとはもう彼の調整具合と、もう自分らがどうこう言える立場ではないと思うので、彼に任せようかなと思ってますけど。 槙原さん:でもそうやって含みを持たせてくれるだけでも僕らに夢が持てます。やっぱりシーズンを終えてまだ時間も経ってなかったので、明言はできなかったと思うんですけど、選手たちのブルペンの動向とか、グラウンドでの動き、バッティングの内容、そういうので全部変えてくるということですよね。
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